小学生向けの通信教育教材でわが子に合うのはどれが良いか迷っている親御さんも多いのではないでしょうか。小学生向け通信教育はいろいろ種類があって、悩みどころです。
難易度が高く問題の質が良いと評判のZ会、幼稚園から利用者の多いタブレット学習のスマイルゼミ、それぞれ魅力があって迷ってしまいます。
そこでわが子に通信教育を10年間受講させて、偏差値が70以上となった子をもつ親である筆者が、Z会とスマイルゼミをいろいろな角度で比較して、どっちが小学生におすすめか、Z会とスマイルゼミの選び方をご紹介します。
Z会とスマイルゼミの比較表
Z会とスマイルゼミは小学生向け通信教育でも有名な2社ですが、両者のよく聞かれる口コミや評判としては、Z会はかしこい子ども向け、スマイルゼミは幼児でも楽しみながら学べるタブレット学習、そんなイメージでしょうか。
小学生は家庭での学習習慣を身に着けるのに大切な時期で、学習習慣が身につくかどうかでその後の中学生の成績にも影響してきます。
とはいえ、時間のない中、何があって何がないのか細かく比較するのも一苦労します。そこでまずはZ会とスマイルゼミの違いが一目でわかる比較早見表を用意しました!
比較項目 | Z会 | Z会(タブレット) | スマイルゼミ |
---|---|---|---|
レベル選択 | 〇 | × | 〇 |
英検対策 | × | × | オプション |
漢検対策 | × | × | 〇 |
プログラミング学習 | 〇 | 〇 | 〇 |
添削指導 | 〇 | 〇 | × |
ゲーム | × | × | 〇 |
賞品交換 | 〇 | 〇 | × |
専用タブレット | – | × | 〇 |
タブレット料金 | – | 別途 | 別途 |
Z会とスマイルゼミの特徴比較
Z会の比較特徴
Z会とスマイルゼミを比較し、通信教育教材としてどんな違いがあるか、Z会にあってスマイルゼミに無い、またその逆のスマイルゼミにあってZ会に無い特徴をそれぞれご紹介します。
Z会は高い顧客満足度で人気のある教材。(株)イードによる顧客満足度調査でも通信教育小学生の部で3年連続最優秀賞を受賞を受賞しています。
- 3年連続 通信教育 小学生の部 最優秀賞
- 2年連続 通信教育 小学生タブレットの部 最優秀賞
- 初受賞 子ども英語教材 小学生の部 最優秀賞
Z会は紙のテキストで勉強するテキストスタイルとタブレットで勉強するタブレットコースの2種類があり、好みに合わせて学習スタイルを選ぶことになります。
Z会のタブレットはスマイルゼミなど他のタブレット学習教材と比べると余計なゲームや動画がなくシンプルな内容になっていることも特徴で、集中して問題に取り組めるようになっています。
タブレット端末は小学1・2年生のコースでは、iPadとAnadoridに対応しており、小学3年生以上はiPadのみの対応となります。
スマイルゼミと違うのは市販のタブレットで良いため手持ちのタブレットがそのまま使えるという点にあります。
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Z会とスマイルゼミとも子どもの学力に合わせて難易度が選べますが、Z会は比較的難易度が高く、質の良い問題に定評があると有名です。教育熱心な家庭や学習意欲の高い子どもがZ会を選ぶ理由はここにあります。
レベル選択にはスタンダードとハイレベルがありますが、スタンダードを選んだ場合でも教科書以上の応用問題が含まれており、難易度は高く設定されています。
わが家でもZ会のスタンダードを受講しましたが、勉強が苦手な娘はとても一人では学習することはできませんでした。
Z会を始めて受講される方は、このレベル選びで子どもが挫折しないように、まずはスタンダードで様子を見るのがおすすめです。
Z会ではスマイルゼミには無い、添削指導サービスがあります。添削指導は担任制で学年末まで同じ先生が添削してくれます。
小学生低学年の場合、ちょっとしたことですが添削指導で褒められることによってやる気にもつながりますし、保護者としては、学習状況を見守ってくれるため安心ができます。
また、小学3年生以上の添削は国語・算数だけでなく、理科・社会・英語についても毎月提出課題があり添削指導してくれます。高校・大学入試に向けた土台として小学生のうちから記述力をはぐくむことができます。
通信教育はやっぱり添削指導があった方がいいと思われる親御さんにとっては、スマイルゼミと比較するうえで大きなポイントになるかもしれません。
Z会のタブレットコースでは受講教科は国語・算数・理科・社会・英語のセット受講ですが、小学3年生以上でテキストスタイルを選択した場合、国語だけとか数学だけとか受講教科を選ぶことができます。
教科の選択受講はZ会の大きな特徴で、スマイルゼミはもとより、他の通信教育でもセット受講がほとんどです。
小学生高学年の場合、通信教育よりも塾を選ぶ場合があるかもしれませんが、教科選択できるZ会なら塾との併用も無理なく受講することができます。
Z会には努力賞という仕組みがあり、答案を提出したり、まとめテストに取り組むことによってポイントがもらえ、そのポイントをためることで賞品と交換してもらえます。
ポイントはためればためるほど、豪華な賞品と交換してもらえるため、子どものモチベーションにもつながります。このような制度はスマイルゼミにはありません。
中高一貫校の人気は高まっていますが、Z会受講者の公立中高一貫校合格実績は非常に高く、小学5年生からは対策講座も受講することができます。
通信教育で中学受験を目指すなら、実績から判断して、スマイルゼミよりもZ会が断然おすすめです!
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スマイルゼミの比較特徴
スマイルゼミはZ会のタブレットコースとは異なり、専用タブレットを利用した学習となり、テキスト教材はありません。
専用タブレットに学習に必要な教材がすべて集約されており、Z会のようにドリルやテストといった紙の教材が別途送られてくることもなく、付録などもありません。
そのため、学習教材を片付けるような手間もなく、タブレット一つで学習が完結するようになっています。
また、スマイルゼミの専用タブレットは手のひらを画面につけて書くことができるため、タブレットを使用したことない子どもでもストレスなく学習に取り組むことができるようになっています。
電源を入れればすぐに学習を始めることができ、一人ひとりに最適な学習プログラムが生成されるため苦手分野ができないようになっており、紙教材では実現できないタブレット学習ならではの特徴となっています。
スマイルゼミは全教科セット受講で、追加料金なしで漢検ドリルと計算ドリルがついてきます。
漢検ドリルは漢字検定10級から2級まで対応、計算ドリルは小学1年生から6年生までのレベルがあり、漢検ドリル・計算ドリルともに現在の学年にかかわらず学年を超えて学習を進めることができます。
漢字と計算は軽視されがちですが、小学生のうちにしっかり基礎学力をつけておかないと、中学生になって計算スピードが遅いことで、つまづいてしまう子もいます。
実際、わが家の娘も計算が遅く、中学生になってテスト時間内に全て解けないとか、塾から数学のつまづきの要因となっているため、小学5年生の計算ドリルをやるよう勧められています。
中学生になって困らないよう小学生から計算や漢字はしっかり身につけさせておくのがおすすめですよ。
スマイルゼミはZ会に比べて、楽しんで学習できる仕組みがあるのが大きな特徴です。
勉強を頑張った分だけランクが上がり、まるでゲームのような感覚で学習することができ、「スゴいキミ」は全国のみんなの前で表彰されるからモチベーションが上がり、勉強を継続することができます。
また、講座やドリルを学習すると「スター」がもらえ、スターを集めることによってゲームアプリを利用することができるようになります。
Z会にはこのようなゲームはなく、スマイルゼミならではであり、勉強があまり得意ではない子どもや小学生低学年には、家庭での学習習慣を身に着けるきっかけとして良い仕組みとなっています。
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Z会とスマイルゼミの料金比較
通信教育を受講するうえで気になるのが料金。Z会とスマイルゼミの料金比較ですが、Z会とスマイルゼミとも受講内容によって料金が変動するため単純比較は難しいですが、いくつかのパターンで比較してみます。
Z会とスマイルゼミともに毎月払い、6か月一括払い、12か月一括払いの3種類があり、一括払いを選ぶことによって、月あたりの料金は下がります。
教材 | 1年生 | 2年生 | 3年生 | 4年生 | 5年生 | 6年生 |
---|---|---|---|---|---|---|
Z会スタンダード(5教科) | 4,840円 | 5,060円 | 7,150円 | 7,810円 | 8,965円 | 9,790円 |
Z会ハイレベル(5教科) | – | 5,500円 | 7,590円 | 8,250円 | 9,845円 | 11,550円 |
Z会タブレットコース | 3,520円 | 4,180円 | 5,060円 | 7,590円 | 8,250円 | 8,800円 |
スマイルゼミ標準クラス | 4,268円 | 4,510円 | 5,170円 | 5,830円 | 6,710円 | 7,260円 |
スマイルゼミ発展クラス | 5,038円 | 5,610円 | 6,380円 | 7,040円 | 7,920円 | 8,470円 |
特徴の比較でもご紹介しましたが、スマイルゼミとZ会タブレットコースの料金を比較するうえで、忘れてはいけないのがタブレット端末の料金です。
Z会のテキスト教材であれば受講料金以外は必要ありませんが、Z会のタブレットコースは市販のタブレットを用意する必要があります。
Z会タブレットコースを選択する場合、1・2年生の場合、AndroidとiPadの両方に対応していますが、3年生以上はiPadのみとなりますので注意が必要です。
スマイルゼミの専用タブレットは、受講料金とは別に端末料金が必要となります。料金は、12か月以上の継続を前提に10,978円で、12か月未満で退会した場合は追加費用の請求がありますので注意が必要です。
Z会とスマイルゼミのデメリット比較
Z会のデメリット
Z会とスマイルゼミを比較するうえで忘れてはいけないのがデメリット比較。もちろん2社ともにそれぞれに特徴があって魅力ではあるのですが、裏返しとなるデメリットもあります。
Z会は難易度が比較的高く、スマイルゼミのようにゲーム性やお遊びコンテンツが無く、シンプルな教材となっています。そのため、勉強が苦手な子や嫌いな子には不向きかもしれません。
家庭での学習習慣を身に着けるためには、何よりも継続することがとても大切になりますので、子どもの意欲や学力に応じて教材を選ばないと挫折につながるかもしれませんので教材選びは気を付けたいところです。
また、(株)イードによる顧客満足度調査では2年連続 通信教育 小学生タブレットの部 最優秀賞を受賞しているZ会のタブレットコースですが、SNSでは使いづらいといった口コミも見かけます。
スマイルゼミのような専用タブレットではない分、タブレット端末との相性も気になるところです。手持ちのタブレットがある場合は、事前にお試し教材で試しておくのがおすすめです。
Z会といえば、スマイルゼミよりも難易度が高く、問題の質が高いことで評判が良いですが、一方でタブレットコースの評判はいまいち良くありません。
Z会小学生のタブレットコースを検討中の方は、Z会の口コミにはどんなものが多いか、予め確認しておくのもおすすめです。
スマイルゼミのデメリット
スマイルゼミはゲーム性があり、ゲームコンテンツがあるなど楽しみながら学習できるため、小学生低学年が初めて通信教育を利用するにはおすすめです。
しかし、一方でゲームが目的になってしまうという弊害もあるので気を付けたいところ、遊びではなくあくまで勉強や学習習慣を身に着けるという目的を見失わないようにしたいものです。
Z会のような難易度が高く、ゲーム性のない教材を継続して身についた学習習慣はとても強い武器になりますが、楽しみながら身についた学習習慣は弱いものになってしまうかもしれません。
中学生、高校生となってくるとゲーム感覚で勉強することはできないので、小学生のうちは保護者がうまくかじ取りをしてあげたいものです。
デメリットについて目がいきがちですがスマイルゼミは顧客満足度も高く、タブレット学習教材として人気の教材です。
口コミでは良いものも悪いものもありますが、幼児・小学生・中学生のコース別に紹介していますので、スマイルゼミを検討中の方は参考にしてみてください。
Z会とスマイルゼミどっちがおすすめ?
Z会とスマイルゼミを比較して、特徴・料金・デメリットなどをご紹介しました。Z会とスマイルゼミのどっちを受講したらよいか迷っている保護者さんに参考になったでしょうか。
Z会とスマイルゼミそれぞれに特徴やメリットデメリットがあり、子どもによって、あうあわないがあって当たり前だと思います。
そのため、できれば両方受講してみるというのが一番手っ取り早い選び方ですが、それだとお金がかかってしまいます。
そこでおすすめの受講の仕方ですが、まずはZ会のテキスト教材でレベルをスタンダードにして、毎月払いで受講し、いつでも解約できる状態で受講します。
Z会のテキスト教材で子どもが継続できるようであれば、いうことはありませんね。あとは6か月一括払いもしくは12か月払いで費用を抑え、学力に応じてハイレベルを検討したいところです。
Z会を続けることができなかった場合、解約し、スマイルゼミを受講するというのがおすすめです。
とはいえ、受講してみるというのもなかなかハードルが高いですよね。そんな方はZ会とスマイルゼミは両方とも無料のお試し教材があるため、まずは受講する前にお試し教材で試してみるのがおすすめです。
- 学習意欲の高い子ども
- 勉強が得意でハイレベルな教材を探している
- タブレットよりもテキスト教材で勉強させたい
- 中学受験も検討してみたい
- まずは家庭での学習習慣を身につけさせたい
- 勉強に少し苦手意識がある子ども
- 忙しくてあまり子どもの勉強を見てあげる時間がない
人気の小学生向け通信教育の進研ゼミ・Z会・スマイルゼミ・スタディサプリを比較した記事も書いていますので、検討中の方は参考にしてみてはいかがでしょうか。