二人の子どもが中学生と小学生となり、子育ても少し落ち着いたことから、10年近く主婦をしていた妻は正社員として再就職することにしました。しかし、いざ再就職をしようとしても、仕事がない!40代になる妻が正社員として再就職先を決めるのは、想像以上に大変でした。
40代主婦が再就職する理由
私の妻の場合、子供を出産するタイミングで大学卒業後に就職していた会社を退職し、約10年間、専業主婦をしていました。子供が幼稚園に通っているころは、週に2、3日、アルバイトをしていました。
しかし、恥ずかしながら夫である私の収入が少ないこともあり、日々の生活費でいっぱいいっぱいで、貯蓄に回すほどのゆとりも無く、将来の子どもの学費や老後のことなどを考えると私の収入だけでは、とても生活していけない状況であったため、40代主婦である妻は正社員として再就職することを決意しました。
妻本人は、特に子供たちの大学の学費を憂慮していたようです。まだ中学生なのでどうなるかは分かりませんが、勉強はできるほうで、理系の大学を希望しているようですので、私立大学の理系学部に入学するようになったら、学費はとても高くなります。子供たちには、私たち夫婦のお金を理由に、夢を諦めてほしくないという気持ちが強かったようです。
このような理由で、専業主婦から正社員として再就職をしようとされる方は多いのでは無いでしょうか。夫の突然のリストラや、年金2000万円問題など、お金にまつわる悩みは尽きません。子育てをしながらの共働きは大変かもしれませんが、家庭の収入源は夫の給料に100%依存するよりも、複数の収入源を持つことは精神的な安定にもつながります。
一般事務の仕事が無く、40代主婦の再就職は苦労する
私の妻は、子供を出産するまでは、会社で一般事務の仕事をしていました。そのため、特に技術的なスキルはなく、アピールできるようなキャリアもありませんでした。そのため、再就職は一般事務の仕事を希望していました。
もちろん営業のような仕事もできなくは無いですが、子育てを両立する必要があり、残業が多く定時退社ができないような、会社や仕事は難しいという判断もあったようです。しかし、40代ともなると一般事務での再就職は大変難しかったようです。
一般事務を募集している企業は、若い女性を求めていることが多く、そもそも一般事務職の募集自体が非常に少ないようです。そのため、少ない求人に対して、応募が殺到するようです。私の妻も、応募してもことごとく書類選考で不採用になっていました。
しかし、なぜ企業は、一般事務職は若い女性を優遇するんでしょうね。若い女性だと結婚して退職する、いわゆる腰掛が多いはずです。すでに結婚して、子育ても少し落ち着いた女性のほうが、退職するリスクも少なく、また、経験も豊富で仕事やストレスに対して我慢強いはずですので、未婚の若い女性よりも企業としてはメリットがあると思うのですが、不思議ですね。
結婚前まで、一般事務職で仕事をしていて、結婚を機に退職する女性は多いのでは無いでしょうか。子育てが落ち着き、再就職をしようとしても一般事務の経験しかない場合、一般事務での再就職は厳しいのが現実のようです。介護ヘルパーのような専門的な分野や、もしくは家事代行のような主婦業の経験を活かした仕事での再就職も検討が必要となるかもしれません。
40代主婦の再就職面接で評価されたポイントとは
私の妻は、最終的には小規模の会社で事務職として、無事再就職することができましたが、40代主婦の厳しい再就職環境において、採用面接でどのようなポイントが評価されたのでしょうか。
40代主婦が面接で評価されたポイント
- 子供の通う小学校にてPTA役員を務めていた経験があり、仕事にも通じるものがあると評価された。
- パート、アルバイトの経験が評価された。
主婦であっても、再就職するうえでアピールできるポイントはあります。おそらく人それぞれ違うものだと思いますが、子育ての経験や主婦としての経験も再就職するうえで、活かせる経験となるのではないでしょうか。
最後に
会社勤めには10年以上ブランクがあった妻ですが、一般事務として再就職することはできました。子育てにかかる時間が少し、落ち着いたとはいえ、下の子はまだ小学生。風邪で学校を休んだり、学校行事など、会社を休まなければいけないこともあります。
また、仕事が終わってから、夕食の用意、塾終わりのお迎えなど、仕事と家庭を両立するために、多忙な毎日を過ごしています。一度、専業主婦として仕事を辞めた女性たちが、苦労することなく、今よりもっと再就職しやすい社会にならないものでしょうか。